副腎疲労(Adrenal fatigue)とは、1990年代に米国の医師であるによって提唱された概念です。副腎疲労はまだ医学で認められた症候群ではなく、抗加齢医学の臨床で参考にされている概念です。
ストレスや食生活、環境などにより副腎の機能が低下することで、主にコルチゾールの分泌が低下して起き上がれない、やる気がでないなどの症状が現れます。
簡易チェックリストです。ストレスが多い、ストレスに弱いと思う人はチェックしてみましょう。
副腎疲労はうつ病の薬では改善しません。食生活、栄養療法などが効果的とされています。
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目次
副腎疲労チェックリスト
風邪をひきやすくなる
1年に何度も風邪をひく。発熱する。
免疫低下により、ウイルスや細菌に抵抗する力がなくなってきています。
帯状疱疹が出やすかったり、口内炎ができやすいなどの症状もあります。
朝起きるのがつらい
朝、なかなか起き上がれない。さわやかな目覚めって何?
パッチっと目が覚めて、今日も1日がんばろー!なんて気分になれず、あー今日も1日がんばらなきゃと自分に言い聞かせる。
寝ても疲れが取れない|眠りが浅い
たっぷり寝たはずなのに、だるさが取れない。スッキリ目覚めることが少ない。
悪夢を見たり、睡眠が浅いと感じることが増える。
味の濃いものが食べたくなる。
ポテトチップスがやめられない。止まらない。辛いもの、味の濃いものが無性に食べたくなる。
塩をかけまくる。激辛カレーや激辛ラーメンばかり食べたくなる。
倦怠感・だるさが続く
何をするのも、億劫。めんどくさい。エネルギー不足だと感じる。
すべて投げ出してしまいたくなる。
ちょっと動くとすぐ休憩したくなる。
日常的なこともがんばらないとできない。
何をするのも気合いを入れないとできない。
食事をするのも面倒だと感じる。
性欲の低下
相手がどんなに好きな人でもその気にならない。
ストレスに対処できない
ちょっとしたことでも、イライラする。
子供を怒鳴りつけてしまう。
過食が止まらない。
「飲まなきゃやってられない!」とお酒の量が増える。
回復力が低下している
風邪をひくとなかなか治らなく長引く。
怪我の治りが遅い。
気分が落ち込むと浮上するのに時間がかかる。メンタルの回復力も低下している。
ココロもカラダも回復力低下していると感じる。
フラフラする(起立性低血圧)
立ち上がるとフラフラする。目の前が真っ白、真っ黒になる。
しゃがんで立ち上がる時はいつもフラフラ。貧血だと思って我慢している。
軽度のうつ状態
何をしても楽しくない。人生に何の意味も見つけ出せない。
笑うことがない。好きなテレビ番組をみても何も感じない。
虚しさに包まれている
人間関係も仕事も空虚感でいっぱい。
楽しいことが見つけられない。本当は何もしたくない。
なんのために生まれてきたんだろう。自分の存在って何?自分なんかいなくてもいいよね。と頭をよぎる。
明るい未来のことなど考えられない。ネガティヴのスパイラルに陥っている。
PMS(月経前症候群)が悪化している
イライラする、痛み、不安、怒りが悪化する。
手足のむくみ、下腹部の痛み、頭痛がひどくなる。
起き上がることもつらい。毎月つらくて泣きたくなる。
カフェインがないとつらい
コーヒーやカフェイン飲料、コーラ、栄養ドリンクなどを飲まないと動けない。
カフェインが切れると動けなくなる。
ボーッとする。思考力低下
次に何をすればいいのかわからない。どうすればいいのか考えられない。
考えがまとまらなくて、考えるのもイヤになってくる。
やろうと思っていたことを忘れて行動できない。
そんなことが増えてくる。ただの物忘れがひどくなったとだけではないのかも。
記憶があやふやになりやすい
朝ごはんに何を食べたか思い出せない。
さっきまでやっていたことを忘れて、中途半端で放置していることがある。
認知症にはまだ早いと思うが、心配になる。
午前中に起き上がることができない
朝、目覚めることができない。午前中は起き上がることが難しい。
朝起きても午後3時前後はぼんやりしている
午後からの集中力が低下する。夕方になるとまたハッキリしてくる。
夜になると元気になる。
夕食後は元気になる
夕食後は元気になり、食欲が出て(食欲がとまらない)、お酒も飲める。
いつもの簡単な仕事(作業)に時間がかかる
今までできていたことが、時間がかかるようになる。長時間の作業ができない。
集中力が低下して、仕事の効率が悪くなる。
だるさがいつもある
病気ではないけど、だるさが取れない。だるくて何もしたくない日が続く。
季節のせいや天気のせい、寝不足のせいだと思っていても、実は毎日ずっとだるい。
まとめ
あなたはいくつチェックがつきましたか?
半分以上思い当たることがある場合は、生活習慣を見直してみませんか?
やる気が出ないのはあなたのがんばりが足りないからではないのです。
ストレスで副腎の機能が低下すると、やる気が出ない、食欲が止まらないなど自分の意思ではどうにもならないことが起こります。
がんばっても、出来ない、我慢できないと思うとますますストレスが増加してしまいますので、真面目で完璧主義のかたは特に自分に優しく、ゆるく考えてください。
うつ病のお薬では副腎疲労は改善しません。副腎の機能を回復させるための栄養療法が効果的です。
私も以前、急に、本当に突然起き上がれなくなり、うつ病と診断されたことがありました。今考えると、副腎疲労だったのでは?と思っています。
副腎をいたわると毎日が楽しくなってきます。
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