栄養

日常にあふれる毒「トランス脂肪酸」世界では規制、日本では?

トランス脂肪酸って聞いたことありますか?

プラスチックと化学式が似ているため「食べるプラスチック」「狂った油」などと呼ばれ、世界で規制されている油です。
しかし、日本では規制がありません。

トランス脂肪酸が世界で規制される理由

トランス脂肪酸は代謝研究において、LDLコレステロールを増やすだけでなく、HDLコレステロールを減らしてしまい、動脈硬化の原因になります。
動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中の原因になります。
大規模コホート研究でトランス脂肪酸の摂取は、冠動脈性心疾患のリスクを高めると示されています。
また肥満やアレルギー性疾患に対しての関連が認められている。

糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連はまだわかっていません。と日本の各省庁は口をそろえて言っています。

CNNニュース トランス脂肪酸 世界で根絶の方針 2018年5月21日

農林水産省トランス脂肪酸

内閣府 トランス脂肪酸に関するとりまとめ

消費者庁 トランス脂肪酸の情報

厚生労働省トランス脂肪酸に関するQ&A

トランス脂肪酸の取り過ぎは健康に悪影響を及ぼすが、日本人は総エネルギーの1%以下の摂取量なので大丈夫というのが、日本の各省庁の見解です。

一日の摂取量が少なければ大丈夫らしい?

総エネルギーの1%のトランス脂肪酸の量は、安全との見解です。

日本人は欧米人に比べて、和食だから大丈夫とも・・・?

このような食事している人が普通だと思うけど?

菓子パンやクロワッサン(マーガリン使用)

コーヒーにコーヒーフレッシュ

昼間

お弁当のコロッケや唐揚げ

おやつにクッキーやドーナツやパンケーキ

ポテトフライ

コンビニ弁当、ファミレス

ハンバーガー

 

外食多い人や朝食がパンの人は、トランス脂肪酸を意識しないと、あっという間に1%なんて超えてしまうと思うのですが・・・

しかも子供だったら??総カロリーに対して1%なんてすぐだと思うのは私だけでしょうか?

気をつけないと、容量オーバーになりちょっと心配になります。

お弁当に便利な冷凍食品にもけっこうトランス脂肪酸が含まれています。

トランス脂肪酸を多く含む食品

マーガリン

ショートニング

マヨネーズ

コーヒーミルク

レトルトカレー

カップ麺・インスタントラーメン

フライドポテト

チキンナゲット

フライドチキン

クッキー・ビスケット

ケーキ・ドーナツ

菓子パン

ポテトチップス

冷凍食品

トランス脂肪酸の表示義務が日本にはないため、食品のラベルを見てもわからないことがあります。

植物油脂と記載がある場合はトランス脂肪酸の可能性が高いです。

油で出来ているアイスクリーム

この季節はアイスクリームやソフトクリームにも気をつけたいですね。

「ラクトアイス」と記載されているものは、乳脂肪より植物油が主成分です。
油のアイスクリームです。食べ放題のソフトクリームなども注意が必要です。

トランス脂肪酸まとめ

アレルギー性疾患がある。

家族に心臓疾患の方がいる。

太りやすく、やせにくくなった。

などの方は、トランス脂肪酸の摂取量には気をつけましょう。

トランス脂肪酸を検索すると、各省庁のページばかりが1ページ目に表示されます。
国は1日の摂取量を守ればと呼びかけています。というポーズにしかみえません。
食べるものは自分の責任で選ぶ。選ぶための知識が必要な時代です。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

健康医学コンシェルジュ :吉田 圭子

日本健康医学コンシェルジュ協会 メディカルコンシェルジュとして、医療現場で予防医学を学ぶ。医師と連携し、食事療法などで末期がんで余命2ヶ月と診断された父を最後まで好きなものを食べ、寝たきりにならないようにし8年介護をした経験から、日本健康医学コンシェルジュ協会を設立し、健康サービス従事者と医師、医療機関の連携。 ウソやインチキ、だましの多い健康情報の中から、正しい情報を精査する知識と能力を身につけることができる場所を提供している。

-栄養