便秘ぐらいと思っていませんか?
便秘を放置していると、カラダの機能に影響がでます。便秘が原因でアレルギーや自律神経失調症も悪化します。
便秘を放置すると悪化する症状とメカニズムをまとめました。
目次
便秘ってどのような状態のこと?
何日出なかったら便秘と言うのでしょう?
実は便秘の定義は学会によって違います。
日本内科学会では
3日以上便が出ていない状態
または毎日排便があっても残便感がある状態
日本消化器病学会では
排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔不規則で便の水分含有量が低下している状態(硬便)を指す
日本緩和医療学会では
腸管内容物の通過が遅延・停滞し、排便に困難を伴う状態
日本消化器病学会関連研究会では
本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態
2017年10月に日本消化器病学会関連研究会が『慢性便秘症診療ガイドライン2017』で上記のように定義しました。
私はこれが一番わかりやすと思いました。
便秘を放置すると悪化する8つの慢性疾患
- 自律神経失調症
- アレルギー
- 頭痛
- 腹痛
- 免疫力低下
- 肌荒れ
- 体臭がきつくなる(加齢臭がきつくなる)
- 痔になりやすい
-
体調不良の原因が腸にあるといわれる理由と「リーキーガット症候群」
腸活などの言葉が出来たように、腸が体調のかなめであるといわれるようになりました。腸内環境が乱れるとどのようなことがおきるのでしょうか。 今回は「リーキーガット症候群」「腸管壁浸漏症候群」についてご質問 ...
続きを見る
なぜ便秘で体調が悪くなるの?
腸内環境が乱れ、免疫力が低下し、血液がドロドロになっていきます。
汚い血液は自律神経を乱し、アレルギーを悪化させ、体臭などにも影響を及ぼします。
腸内でガスが発生し、おなかが張り他の臓器も圧迫されることにより腹痛を伴うのです。有害物質が排出されないのですから、カラダにさまざまな悪影響が出るのは当然です。
慢性疾患があるのなら、便秘は改善しなくてはいけないのですが、病院では便秘薬の処方だけで終わってしまいます。
これはとりあえず溜まった便を出すだけの対処療法です。便秘の原因は解決されていないので、また便秘になります。
腸内環境を整えること、便秘になりにくい食生活に変えていくことは、時間がかかります。保険診療内ではカバーできないのです。
-
ヨーグルトはカラダにいいと信じていませんか?
カラダにいいというイメージが定着しているヨーグルト。本当にカラダにいいのでしょうか?どんな効果が期待できるのでしょうか?
続きを見る
便秘の8つの原因
便秘薬を飲まなければ排出できないのには、原因があります。
- 水分不足
- 食物繊維不足
- 腸内環境の悪化
- 生活習慣
- 運動不足
- 糖分の取りすぎ
- ストレス
- ミネラル不足(マグネシウム不足)
原因が一つではなく、いくつかの原因が重なっていることもあります。一人一人の食生活、生活習慣、体質、生活リズムなどを細かく問診しないと本当の原因はわかりません。原因と考えられることを一つ一つ改善していくことが便秘生活とさよならする方法です。
-
今さら聞けない!腸内フローラ|腸内環境って何?
腸内フローラ、腸内環境がカラダに与える影響をまとめました。腸活という言葉も生まれるほど、腸内環境に注目が集まっているのです。
続きを見る
まとめ
慢性疾患の多くは小さな原因が重なり合っていることがあります。
これぐらいと思っていることが重なり合うことで毎日辛い症状にあらわれてしまうのです。
頭痛の原因の一つが便秘だった場合、病院でいくら検査しても「原因不明の頭痛」となります。
たかが便秘だと放置しないで、あなたの便秘の原因をみつけて体質改善を行うことが必要です。便秘薬で一時的な対処療法ではなく、便秘体質を改善することが重要です。便秘体質を改善するのはゆっくりと生活習慣を変えていくしか方法はありません。